単発レッスン「水と油・石けんのふしぎ」(2/6)
就学前のお子様から保護者の方まで親子参加の「科学の体感レッスン」でした。
「油の方が上にいくのはなぜでしょう。」「油の方が軽いからじゃないですか。」「電子レンジで温めると,なぜこんなに膨らむのでしょうか。」「温まって石けんの中の水がなくなるからかな。」参加者のお子さんも積極的に考えを出し合いました。水と油は混ざらないが,石けんを入れると均一に混ざることを確認した後,オリジナル石けん作りをしました。電子レンジで膨らませた石けんを手でくだいて粉状にしたり,水を加えてこねたりしました。水や石けん,重曹の量を調整したりする子どもたちも自然に笑みがこぼれます。体感することで,楽しみながらより理解を深められたことでしょう。
重曹入りのクリーム石けんは,手洗いだけでなく,プラスチックやステンレスなどのお掃除にも便利です。オリジナルの石けんでしっかり手洗いをし,ウイルスの感染予防をしていきましょう!
Nihon5 WARI Club 2021年
2021年に行ったイベントや単発レッスンの様子です。
WARI Clubでは,2021年も生徒の皆様と充実したレッスンをもつことができました。厚く御礼申し上げます。イベントにご参加の皆様や,レッスンで作品を完成させた後の受講者の皆様の達成感にあふれた笑顔がとても素敵でした。
2022年も皆様にとって良い年になりますようお祈り申し上げます。
🍀Nihon5 WARI Club 講師一同🍀
歴史&アート〜長く続いた戦争と人々の暮らし(11/28)〜
日中戦争から約15年にもわたって,第二次世界大戦や太平洋戦争など戦争が続いたことを学びました。「日本が生き延びるためには,資源の豊かな満州の権利や利益を守る必要がある。」という理由によるアジア諸国への侵略が,自国民やアジアの諸国の人々に大きな被害をもたらした歴史を知るのはショックであったかもしれません。後半,戦争中の子どもたちの暮らしについて話し合いました。大荷物を抱え裸足で移動する子どもたち,軍事教練の様子,「欲しがりません勝つまでは」をスローガンに配給制で生活する様子,校庭で芋を作る様子など,白黒の写真からもその恐怖や不安が伝わったようです。疎開先に送られた子どもたちがどんな思いで日々を過ごしたか,さつまいもの茎やタンポポをどんな思いで食べたのか想像し合いました。
今回のアートは,ペットボトルのキャップを使って針刺しを作りました。針が指に刺さって「痛っ。」とした表情も見られましたが,みんな真剣に最後までチクチク縫って完成させました。なみ縫いや玉留めができるようになったので,これからは,お母さんの代わりにちょっとした繕いをしてくれるでしょうか。
歴史&アート〜鎖国から開国へ(10/17),世界に歩み出した日本(11/1)
10月17日の「鎖国から開国へ」では,まず,江戸時代後半に町人にも楽しまれ,今まで続いている日本の古典文化について学習しました。「幕の内弁当」は,歌舞伎の主人公から生まれた弁当で,歌舞伎の幕間に食べるだけでなく,今でも既製のお弁当として楽しまれている方も多いのではないでしょうか。そんな雑学も楽しみながら,開国後,欧米に追いつけと明治時代の急激な進歩の様子について学びました。その日のアートは,スタイロフォームを使った版画で,予め考えてきた図案をスタイロフォームに鉛筆やペンで深く溝を作っていきました。個性あふれる作品が勢揃いしました。
11月1日の「世界に歩み出した日本」では,日清・日露戦争,条約改正,科学の発展など世の中の様子の変化を学び,日本の国力が充実し,国際的地位が向上したことを確かめました。一方で,朝鮮半島や台湾の人々に,不平等な条約を結ばせたり,日本語を強要したりした事実を知りました。その日のアートは,ペットボトルでちょうちんを作りました。切り紙で蜘蛛の巣と蜘蛛を作り,中に懐中電灯を入れました。レッスン後,ろうそくを入れた生徒さんの提灯は素敵な雰囲気でした。切り紙は折り紙の重なり部分が多くなるほど切るのが容易ではありません。しかし, 1枚の紙に絵を描いて切り抜くなど工夫をしていました。毎回,子供たちの創作力や工夫する力に笑みがこぼれます。
歴史&アート〜豊臣秀吉(天下統一)・江戸幕府~(9月26日)
天下統一を成し遂げた豊臣秀吉とその偉業について学習しました。太閤検地により,長さや量の単位の統一が進みました。全国が統一され,人の行き来が増えてくる中で,単位が揃っていないと不都合が起き,不公平になってしまっただろうと想像しました。
徳川家康が始めた江戸幕府の特徴についても,学習しました。参勤交代によって,街道や宿場が整備され,地方や都市の文化がお互い広がり,食文化も豊かになりました。二八蕎麦や寿司,天ぷらや鰻の蒲焼など,醤油やお酒,みりんなどが普及したことにより外食文化も定着しました。諸説ありますが,子どもたちは,「二八蕎麦は2x8=16文だったらしい。」という説に高い関心を示していました。
今回のアートは,おはぎ作りでした。アメリカでは時差があるものの,ちょうど9月26日は彼岸明けと重なっていたため,お彼岸について知る機会になりました。初めておはぎを作った子どもたちが多く,味見をしながらいつも以上にクラスを楽しんでいたようです。
歴史&アート 戦国時代 〜織田信長~(8月22日)
室町時代の終わりに鉄砲が伝わり,日本での戦い方が大きく変わった戦国時代を,織田信長に焦点を当てて学習しました。長篠の戦いでの鉄砲による三段撃ちは,三列に並んだ鉄砲隊による交代射撃と考えられていましたが,最近の学説で,それは不可能であると言われ始めています。
キリスト教が伝来したのもこの時代です。そこで今回のアートは,ステンドグラスを切り紙で作りました。生徒さんは,切り絵の後ろに好きな紙を合わせ,個性豊かな作品を完成させました。
歴史を学ぶ際,単に従来説を鵜呑みにせず,色々な角度から歴史を見直すことの大切さ,時代によってものの見方が変わる事実を知ってほしいと思います。その中で,自らが多面的,多角的に考え,公正に判断できるようになってほしいと願っています。
書写~硬筆・毛筆~(6月~7月)
日本語会話クラスを受講中の生徒さんたちが,受講なさいました。
硬筆クラスでは,ひらがな,カタカナ,そして漢字の成り立ち,それぞれの文字特有の運筆や形の特徴について学習し,お手本を見て,正しい書き順で書くという練習をしました。レッスン中のアドバイスをもとに,生徒さんたちは,各自練習をしたものを後日提出,講師からのフィードバックを参考にして翌週のレッスンに臨まれていました。
毛筆クラスでは,最初に道具の使い方,筆の持ち方,姿勢を学習しました。そして,毎回新しい点画を練習し,その点画を使った漢字を書きました。レッスン前に,お手本,漢字の意味,読み方,書き順などの説明を予習,またレッスン後にも練習をするなど,生徒さんたちの熱心に取り組む姿がとても印象的でした。
七夕まつり~にじみ絵体験と短冊作り~(7月6日)
「七夕まつり」では, 絵の具と水を使った「にじみ絵技法」に挑戦しました。
子どもたちは思い思いにたくさんの色を使い, 納涼, 夏の太陽, 花火, 好きなアニメのテーマなどを表現していました。そして,乾燥したにじみ絵を用いて, 家庭で七夕飾りの「吹き流し」に仕上げました。
またレッスンでは, 七夕や七夕飾りの由来, 五色の短冊のそれぞれの色に込められた思いを学び,短冊に各々の願いをしたため, 最後に大きな声で「たなばたさま」を歌いました。
奈良時代に日本に伝わった「七夕」を, 令和三年のアメリカで楽しむことができ, 大変良い経験になったと思います。